家事と育児を同時にこなすのはやっぱりストレス…
共働きの大きな課題の一つが、圧倒的な「時間が足りない」現象です。2人とも仕事で疲れ切っているにもかかわらず、家事と育児は休めません。
どう頑張っても分身はできない。「全てを完ぺき」は諦める
筆者は現在、2歳長男を子育て中です。2年強ほど仕事・家事・育児を並行してみて思うのは、全てを満足のいく出来に保つのは無理だということ。
特に、0~1歳前後の1年間は、基本子どもにつきっきりです。(共働きの場合0歳児クラスから保育園に預けるのも選択肢の一つですが、月齢や空き枠などさまざまな事情から預けられない人もいますよね。)
「自分がやらないと子どもに影響が出てしまうから」と思ってしまう(実体験)
完ぺきは無理と言い切ったものの、筆者は諦めがつくまで約2年かかりました。理由は見出しにあるように、「自分がさぼると、しわ寄せが子どもに行ってしまうから」と思っていたからです。
育児に関しても、子どもがぐずったときに対応してあげないと、だんだんぐずることもなくなって、好奇心の芽をつぶしてしまうのでは…とプレッシャーでした。
「やれたらベスト、ただこれでもいいよね」と思える落としどころを決める
「全てを完ぺきは無理、ただしないとむしろストレスがたまることもある」と分かったとき、目指すべきところは自分とパートナーにとっての「これでいいよね」と思える状態に家事と育児のゴールを定めることでした。
身もふたもない言い方ですが、家の中がどれだけぐちゃぐちゃになっていたとしても、自ら発信しない限りは他人には分かりません。
働くママが目指す、家事・育児の両立方法【自力編】
内閣府の「令和5年度版 男女共同参画白書」では、一番下の子の年齢が6歳未満の共働き世帯の平日の生活時間は、妻に家事・育児が集中しがちとのデータも出ています。
自分もまさにそうですが、「働きながらも、平日は9割以上家事・育児を1人で担当している」方もいるでしょう。まずは、自力で家事と育児を少しでも負担なくこなす方法を考えます。
子どもがいない時間か、他へ注意を向けて家事をこなす
まず、前提として、子どもがいるときの家事のスピードは普段の1/3以下(実感値)ほどになります。
そのため、「子どもがいるときに同時に家事を終わらせてしまおう!」とするのはそもそも難しいと割り切ると少し心がラクになるでしょう。
その上で、できる範囲で同時にこなす方法としては
- とにかく子どもファーストにする(子どもが寝ている時間・不在時間に家事をこなす)
- (月齢が小さい子向け)おんぶ紐やベビーチェアを活用して、子どもとアイコンタクトを取りつつ作業する
- (1歳以上)一時的に動画や1人で遊べるおもちゃなどで気を逸らす
などがあります。
子どもが寝ている時間・不在時間に家事をこなす方法は、「フルタイムママが夕食作りをしなくてはならない」などのシーンでの解決策としては「無理だよ!」と思われるかもしれません。
ただ、ぜひ前述のリスト化の記事(※現在調整中)も見てほしいのですが、「子どもがいるタイミングで、子どもを置いて夕食作りをする」という優先度については緩められる可能性があります。
\こういったサービスの活用も…!(詳細記事も作っていきます)/
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自分の時間が全くない…と苦しんでいる人へ
離乳食(3回期)の時期が筆者にとってはピークだったのですが、「子どものごはんづくり→食事介助→汚れた床と食器の片付け→大人のごはんづくり→片付け→食材買い出し・仕事・他の家事」と絶え間のない作業でパンクしそうでした。
育児は数年間続く長期戦&休みもありません。親が心に余裕を残せる範囲で毎日過ごすことが、結局のところ子どもの精神衛生上はよいのではないでしょうか。
つまり、目指すところは自分の時間を割かない範囲で無理なくこなせる量に家事を収めることになります。
安心して見守れるお手伝いを任せる
子どもと家事を切り分ける方法とは別に、家事を子どもとの交流の一つにする方法もあります。見守る親側がストレスに感じるか否かがポイントになってきますので、時間のない中フラストレーションをためながら実践するかどうかの判断は委ねます。
実際の取り組みは別の機会に紹介しますね。参考にした本の紹介などもしたいと思います。
働くママが目指す、家事・育児の両立方法【外注編】
「パートナーが家事・育児に積極的だったり、身近で気軽に声をかけられる人がいたりする人は、大いに頼ってOK」というのが筆者の意見です。(マインドフルネスの面にも関わってくるので、別の記事で掘り下げていきます)
筆者自身は、自分の親もパートナーの親もそれぞれ片道1時間強のところへ住んでおり、「ちょっと来てほしい」という声かけができないのが現状です。とはいえ、全く頼らなかったかというと、外部サービスも含めて助けてもらったこともあります。
仕事をやめることが難しいからこそ、あえて外注する方法も一つです。
おじいちゃん・おばあちゃんに頼むのなら、ルールを決めて
サポートを頼める人、と定義したときに、まず思い浮かぶのは、両家のおじいちゃん・おばあちゃん(ママ・パパの親)です。子育ての大変さを経験しているからこそ理解してもらいやすく、赤の他人に頼むよりは声をかけやすいかもしれません。
特に子どもが体調を崩していて民間のサービスが使えないor料金が高くなってしまうときなどは、藁(わら)にも縋(すが)る思いで頼むこともあります。
子育てのメインはあくまでも両親(ママ・パパ)です。頼むときは時間とお願いしたいタスクを明確にして、頼む側も頼まれる側も負担に感じないようにしましょう。
行政サービスや会社の福利厚生を調べる
国や住んでいる地域(住民票のある地域)では、行政サービスの一つとして「子育て支援」が行われています。
- 預かり保育:在園児を対象に、保育園や幼稚園で通常の依頼時間外の預かり(延長等)をしてくれるサービス
- 一時保育・一次預かり事業:未就園児(保育園や幼稚園に通っていない乳幼児)を、保育園や幼稚園で数時間保育(一時預かり)する制度
- 子育てサロン:同じ地域で子育てしているママ・パパが交流できる場所(児童館など)。おもちゃや絵本などが用意されているところもある
また、就職先の企業によっては福利厚生としてベビーシッターの利用料を会社が一部補填してくれるサービスなども受けられます。
参考:幼稚園における預かり保育の推進|厚生労働省
参考:一時保育/荒川区公式サイト
参考:子育てサロンとは/札幌市子育てサイト
お金に余裕があれば民間サービスの利用も
共働きの場合、1馬力(片働き)よりは収入が多くなることもあります。そもそも共働きするのは家計のためである場合も多いため、判断は家庭ごとに変わりますが、民間サービスの利用も一つです。
具体的には、「ベビーシッター事業」や「病児保育サービス」、「家事代行サービス」や「お弁当の宅配サービス」などがあります。
「お金がもったいない」という思考で選択肢から早々に削る前に検討してみてはいかがでしょうか。※実際に利用したサービスなどは、今後紹介していきたいと思います。
限られた時間で「自分にとって」の優先度を決めることが大切
仕事・家事・育児の三つをこなす共働き家庭にとって、時間が足りないために、全てが中途半端になってしまい辛く感じている人もいるかもしれません。
ただ、中途半端は、少しの工夫で「ベター(これでいい)」に置き換えられます。
育児という大きな役目を担っているママパパは、家事や仕事のゴールを独身時代や子どもができる前よりも少し変えていいのです。今できる範囲で快適な環境を目指しましょう。
\共働きママの試行錯誤の毎日。こちらもご覧ください/
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