長男が1歳半~2歳になりたてくらいまでのころ、「まだ話さないな…」と悩んでいた時期がありました。それでも、今は、ただただカタコトでお話しする彼を愛おしく感じています。2歳5カ月の発達具合や、見守る親(筆者)の気持ちの変化について書いていきます。
2歳5カ月 男の子、どのくらいお話している?
いきなりですが、2歳の長男はまだ話せません。2歳になると周りのお友達に会話ができるようになる子が何人か出てきます。
1語文はバリエーションが出てきたが、2語文は数回
赤裸々にお話しすると、2歳5カ月の時点ではほぼ単語しか話しません。話せる単語も数語で、はっきりした単語はママ・パパくらいです。
ママ・パパ(ババ)・ブッブー(車全般)・ナー(バナナ)・あっぽー(リンゴ)・なっとぅー(納豆)・あった・やったーなど
最近、幼児心理を勉強した際、「ママ・パパ・ババ」は「アー」と発声した状態で口を開け閉じすると自然に発音できる言葉のため、最初の発語になりやすいと知りました。(※私が知った出典とは異なりますが、項末へ参考リンクとしてネット上で見られるものを貼りました。)
ちなみに、2語文ですが、この記事を執筆していたタイミングでちょうど出てきました。
「(ボールを転がした際に)バイバイ~。あ、ブーって言った」
参考:最初の一語―なぜ母親は「ママ」、父親は「パパ」なのか―:研究:Chuo Online : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
話さないことについて、特に焦っていない理由
「理解はできている」と分かるから
発語こそ単語レベルの長男ですが、理解する方は順調にできています。
- 「お風呂入ろう」というと、見ていたテレビ(動画)を切り上げて付いてくる
- 「トイレ行く?」と聞くと返事をしてくれる
- 「歯磨きしなきゃ」「鼻吸い器しよう」と声をかけると逃げる
実は、2歳3カ月くらいまでは、発語できる単語の量から自然に「言っても理解できていないだろう」と思い込んでしまい、身振り手振りを中心に行っていました。
変わるきっかけは、保育園からのお便り帳です。
- 他のおともだちと、おもちゃの取り合いをしてしまいましたが、貸してというと渡してくれました
- 今日は苦手なものが多くフルーツから食べようとしましたが、おかずから食べようと誘うと頑張って食べていました
など、会話ができるお子さんに対して行うような話しかけをしていて、それを長男も理解していることに驚きました。
指差しや身振り手振りで教えてくれるから
言葉を話さない時期も、指差しや身振り手振りで自分の意思を伝えようとしてくれていたことで、親子間のコミュニケーションはスムーズだったように思います。
- 1歳8カ月ごろ:指差し
- 1歳10カ月ごろ:引っ張って連れて行こうとする
- 2歳ごろから:身振り手振りで教えてくれる
2歳5カ月の現在は身振り手振りのバリエーションも豊かになってきており、まるで伝言ゲームをしているかのようです。
\年齢に合ったおもちゃで、楽しく会話につなげたい…!/
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「宇宙語」をペラペラと話している
宇宙語とは、会話するように話しているものの、聞き取れない言葉です。
似たようなものとして「喃語(なんご)」がありますが、こちらは「うー」「あー」「あばばば」といった言葉にならない発声を主に指しています。両方経験してみると、宇宙語の方がより「もうすぐ会話しそう…!」と感じられました。
(余談)少し思い当たる理由もあり…
宇宙語に関して、あくまでも「広い世の中には数人同じケースがあるかな?」と思っての共有になります。我が家では0歳のころから、英語の動画や音楽を見せる(聞かせる)生活をしています。
インターなどを目指しているわけではなく、動画を見せる(親の)罪悪感を少しでも減らせるようにフォニックス※の歌をかけ流していたことが始まりです。ただ、1歳になって、自分で動画を選べるようになってからも、英語の動画を好んで見ています。
2歳5カ月の今、日本語の進捗と同じく1語文で「Apple(あっぽー)」や「George(おさるのジョージを見ているため)」は発音できています。そのため、宇宙語は英語とのちゃんぽんも関係があるのかな…とは思っているところです。
※フォニックス:英語の「綴り×発音」の規則性を学べる学習法。「A(エー)」は「æ(ェア)」など。
男の子の話すタイミングについて聞いたこと・読んだこと
0歳児クラス(長男1歳)のときに担任の保育士さんへ聞いてみた
長男が0歳児クラスのとき、同じ学年の女の子で、1歳10カ月くらいから会話できている子がいました。
同じ第一子同士で、月齢差は2カ月。1歳8カ月の長男は、一切発語がない状態でした。
お迎え時間が同じで平日は毎日お話しするので、かわいらしさにメロメロな反面、「あの子と息子の違いはなんだろう」と不安も少しずつ募っていきました。
そうした経緯もあって、担任の先生に「●●ちゃん(会話ができる女の子)お話上手ですね。月齢差は分かったうえで、経験上長男の言葉はゆっくりめでしょうか?」と聞いてみました。
先生は、個人差があると前置きしたうえで、「男の子の方がゆっくりめな子は多い」「●●(長男)は声かけを理解できており、表情も豊かで発声もする。コミュニケーション面で特に気になってはいない」とおっしゃっていました。
1歳児クラス(長男2歳)になってみて
長男は、0歳が小規模認可外保育園、1歳から認可保育園へ通園中です。現在の保育園はモンテッソーリ教育を取り入れているため縦割りで、1歳児クラスの長男は一つ上の2歳児クラスと一緒に過ごしています。
人数が1クラス20人と多いこともあり、同い年の子を見る機会も増えました。なかには、親と普通に会話をしている子もいます。
「3きょうだいの長男(会話ができる子)」のママと仲良くなったので、また聞いてみたところ「長女(小学生)がとにかくおしゃべり」とのこと。
「語りかけ育児(小学館)」は臨月から読んでいた
育児書の中でも、知っている人は多いのではないでしょうか?イギリスの言語治療士の第一人者「サリー・ウォード」氏が、0~4歳の子どもの言葉に対する関心・行動と、養育者がしていきたい語りかけ方法を月齢ごとにまとめています。
事例も豊富に紹介されており、月齢ごとの発達状況の解説部分も詳細です。筆者がこの本と出会ったのは妊娠中で、0歳児の1年間は毎月開いて見比べていました。書かれている内容は「そうそう、今ちょうどこんな感じ」と思えることが多かったです。
実践的な語りかけの方法は複数紹介されているのですが、一貫して出てくることは「1日30分だけでも、他に気を散らすものは避けて子どもと向き合う時間を作りましょう」というもの。
共働きで日々に追われる中で、30分でも子どもと向き合うことを意識したのはこの本のおかげです。
「モンテッソーリ流 才能がぐんぐん伸びる男の子の育て方(日本実業出版社)」では…
長男が話さないことに「大丈夫かな?」と思っていたころに読んだ本です。言語に関するエピソードを二つ挙げていましたが、そのどちらも興味深いものでした。
- 「入園してから3カ月、園ではひと言も話さない」3歳の男の子について
→家では普通にお話しているようで、「自分で話さない」と決めていたよう。 - 「お姉ちゃんが3人いる」4歳の男の子について
→家でも保育園でも「話さなくても周りが先回りしてくれる」環境。
この2人に対して筆者はあるアドバイスや行動をするのですが、とても実践的で参考になりました。
まとめ
この記事を書いた2歳5カ月時点で、長男はまだ話していません。それでも、コミュニケーション面では、ほぼ会話している感覚になるほどスムーズに過ごせています。
それは、息子側がジェスチャーをして伝えようとしたり、こちらの語りかけを理解して行動として反応してくれたりする姿が見られるからです。
1歳後半から発語に関する成長差を目の当たりにして、個人差とは理解しつつも筆者はとても悩んだ時期がありました。ただ、周囲の経験談や書籍を読むことで見守ろうと思えてからは、ただただ日々の進歩を愛おしく思えています。
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